先物の損益は価格差だけでは足りない
先物取引では、エントリー価格と決済価格の差に加えて、1ポイントあたりの価値、ティックサイズ、枚数、手数料を考える必要があります。
株のように「買値と売値の差 × 株数」だけで見ると、実際の損益を誤りやすいです。
基本式
損益 = 価格変動 ÷ ティックサイズ × ティック価値 × 契約枚数 − 手数料
または、ポイント価値が分かっている商品なら:
損益 = ポイント変動 × ポイント価値 × 契約枚数 − 手数料
ロングなら価格が上がると利益、ショートなら価格が下がると利益です。
ティックサイズとティック価値
ティックサイズは、その先物が動く最小単位です。ティック価値は、その最小単位の変動が何ドルの損益になるかを示します。
たとえば、ある商品でティックサイズが0.25、ティック価値が12.50ドルなら、価格が0.25動くたびに1枚あたり12.50ドル損益が変わります。
ESとNQの例
E-mini S&P 500(ES)やE-mini Nasdaq(NQ)は、同じように見えてもポイント価値が違います。そのため、同じ10ポイントの値動きでも損益額は商品ごとに異なります。
初心者は「何ポイント動いたか」だけでなく、「1ポイントがいくらか」を必ず確認してください。
証拠金とリスク
先物は証拠金で大きな金額を取引できるため、利益も損失も拡大します。証拠金が少ないから安全なのではなく、少ない資金で大きなリスクを取れる商品です。
損切り幅を決めるときは、チャート上の距離だけでなく、ドル換算の損失額で確認しましょう。
よくあるミス
- ティック価値を別の商品と混同する
- 手数料を無視する
- 枚数を増やしすぎる
- 証拠金を最大損失のように考える
- ロングとショートの損益方向を間違える
まとめ
- 先物損益はティック価値またはポイント価値で計算する
- 商品ごとに1ポイントの価値が違う
- 契約枚数を増やすと損益も比例して大きくなる
- 証拠金はリスク上限ではない
- 取引前にドル換算の損失幅を確認する